Yの借金を返すことに決め
私は独身時代から貯金していたお金を銀行からおろしました
Yはお金をA銀行から借りていると言いました
私は本当にバカだったと思うのですが
彼に現金を全て渡してしまいました
「銀行にお金を返すには平日の昼間しかできない」
そう彼が言うので
仕事を休むわけにもいかず彼に現金を渡し
必ずA銀行に全額を返済するようにお願いしました
Yは笑顔で
「大丈夫、本当にありがとう」
「この恩は一生忘れないよ」
そんなことを言っていたような気がします
でも私はなんとなくYを信用できずにいたような気がします
仕事をしている間にも
やはり一緒に返しに行った方がよかったんじゃないか・・・
また嘘をつかれていたらどうしよう
ずっとそんな不安な気持ちでいました
帰ってくるとYは嬉しそうに
A銀行で借金を全て返済したと言いました
「もう借金はないよ もう嘘をつかなくてすむ」
喜んでいるYを見て
私もこれでよかったのだと思うようにしました
後は彼が就職さえできれば
彼がなかなか就職活動をしないので
私も一緒に彼の就職先を探すようになりました
しかし良さそうな条件のところを探し彼に応募するように勧めても
なかなか彼は履歴書を書こうとしませんでした
彼には私の前で履歴書を書けない秘密があったのです
そして
毎日のようにかかってくる彼の母親からの電話が気になるようになり
ある日、留守番電話を聞いてビックリしました
電話口で泣いているようなYの母親の声
怒っているようなYの父親の声
尋常でないと感じた私は
嫌がっている彼を無理やり連れて彼の実家に行く事にしたのです
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